「GBP投稿は大事とわかっていても、ネタ出しと文章づくりに毎回時間を取られて続かない」——そんな悩みを抱える院長・広報担当は少なくありません。ChatGPTを下書き作成の道具として使えば、投稿文や口コミ返信の初稿にかける時間を大きく圧縮できます。ただし医療機関の情報発信には特有の制約があるため、AIに任せてよい範囲と人が必ず確認すべき範囲を分けて運用することが前提になります。
まず押さえるべき要点は3つです。
- ChatGPTは「初稿づくり」に使い、公開前の事実確認と表現チェックは人が行う。
- 投稿ネタと口コミ返信でプロンプトの型を分けて、毎回ゼロから考えない仕組みにする。
- 時短で生まれた時間を、投稿頻度と口コミ返信の速さという「運用の継続力」に回す。
ChatGPTでのGBP投稿作成とは
ChatGPTでのGBP投稿作成とは、Googleビジネスプロフィールに掲載する最新情報・特典・お知らせなどの投稿文を、生成AIに下書きさせてから院内で仕上げる運用方法のことです。ゼロから文章を考える負担を減らし、投稿の「継続」というMEOで最も脱落しやすい工程を支える手段として位置づけられます。GBP運用の基本的な考え方についてはGBP運用の基本で整理していますので、まだ全体像を押さえていない場合は先にご確認ください。
GBP投稿文をChatGPTで作る手順
投稿文づくりを型にすると、担当者が変わっても品質が安定します。実務では次の順番で進めるのが扱いやすい流れです。
| 手順 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1. ネタ出し | その週の診療・院内トピックを箇条書きにする | 事実ベースの箇条書きのみ用意する |
| 2. プロンプト投入 | 箇条書きをChatGPTに渡し、GBP投稿用の文体で複数案を出させる | 「断定表現・最上級表現は使わない」と指示に含める |
| 3. 事実チェック | 診療時間・料金・在庫などの事実誤認がないか確認する | AIの生成情報を鵜呑みにしない |
| 4. 表現チェック | 医療広告ガイドライン上NGな表現が混ざっていないか確認する | 迷う表現はNG表現の言い換え方と照合する |
| 5. 投稿 | 写真・リンクを添えて公開する | 週1〜2回など頻度を固定する |
プロンプトには「クリニックの投稿として、誇大・断定表現を避け、事実のみで200字程度にまとめてください」といった制約を明示的に入れておくと、後工程のチェック負担が減ります。
口コミ返信の下書きにChatGPTを使う際の注意点
低評価口コミへの返信は感情的になりやすく、文面づくりに時間がかかりがちな業務です。ChatGPTに「守秘義務を踏まえた定型の詫び文・事実確認の依頼文」を下書きさせておくと、返信までのリードタイムを縮められます。一方で、口コミ本文に患者の症状や来院日時など個人が特定されうる情報が含まれる場合、それに触れる返信をAIがそのまま生成してしまうリスクがあるため、送信前に必ず人が内容を確認する工程を残す必要があります。返信文の具体的な型は低評価口コミへの返信例文集にまとめていますので、ChatGPTのプロンプトを作る際のベース文としても活用できます。
投稿頻度と運用体制の目安
ChatGPTで時短できても、公開判断のフローが重ければ結局続きません。院内での役割分担は次のような形が現実的です。
| 役割 | 担当 | 頻度の目安(一般的なレンジ) |
|---|---|---|
| ネタ出し・下書き依頼 | 受付・広報担当 | 週1回 |
| 事実・表現チェック | 事務長または院長 | 投稿都度 |
| 口コミ返信の下書き確認 | 事務長 | 口コミ発生都度・24〜48時間以内が目安 |
投稿は毎日でなくても、更新が止まっている状態を避けることが優先です。基本情報の設定がまだ済んでいない場合は、投稿より先にオーナー確認と初期設定を終わらせておく必要があります。手順はオーナー確認と初期設定の手順で解説しています。
やりがちな失敗と回避策
ChatGPT活用でよくあるつまずきは次の3つです。
- AI生成文をノーチェックで公開してしまう ─ 事実確認・表現チェックの担当者を必ず固定する。
- プロンプトが毎回自己流でばらつく ─ 「投稿用」「口コミ返信用」でテンプレート化し、院内で共有する。
- SNS・GBP投稿の広告該当性を意識しないまま文面を作る ─ 医療広告ガイドライン上、投稿内容が広告とみなされる場合があります。判定基準はSNS運用と広告該当性の判定基準を参照してください。
よくある質問
Q. ChatGPTが書いたGBP投稿文をそのまま公開してもよいですか。 A. そのまま公開するのは避けたほうが無難です。ChatGPTは医療広告ガイドラインの限定解除要件や院独自の事実関係を把握していないため、公開前に事務長や広報担当が最終チェックする体制を用意することをおすすめします。
Q. 口コミ返信の下書きもChatGPTに任せて問題ないですか。 A. 定型的な感謝や事実確認の文面づくりには活用しやすい一方、患者の個人情報や症状に触れる内容が混ざるおそれがあるため、送信前に守秘義務の観点から人の目での確認が必要になる場合が多いです。
Q. ChatGPTを使うとGBPの順位は上がりますか。 A. 投稿作成の効率化は運用継続のハードルを下げる効果が期待できますが、順位自体は基本情報の網羅性や口コミ数など複数要因で決まるため、ChatGPT活用だけで直接的な順位改善が保証されるわけではありません。
ChatGPTを使ったGBP投稿の型づくりや、院内で回せる運用体制の設計にお悩みの場合は、まず資料をダウンロードして具体的な進め方をご確認ください。自院の投稿・口コミ運用の課題を整理したい場合は、無料診断から現状の見える化をお試しいただけます。